京都千年天文街道

天文と歴史のツアー開催中

 主催: 認定NPO法人花山星空ネットワーク
 共催: 京都大学大学院理学研究科附属天文台
 後援: 京都府教育委員会 、京都大学総合博物館、京都市教育委員会
 協力: 京都情報大学院大学、恒星社厚生閣

ブログ

花山天文台に雪が積もっています

今年度初めて、花山天文台に雪が積もりました。約5-10cmの積雪で今も雪が降り続いています。朝は東山ドライブウェイは一部凍っていましたので、スノータイヤとはいえ、どきどきしながらの運転でした。三条通の蹴上-九条山間は、ノーマルタイヤの車が走行に難儀したせいか、なかり渋滞。写真は、現在の花山天文台の様子です。unspecified

京都大学花山天文台の紅葉が見頃となってきました

京都大学花山天文台の紅葉がだんだん見頃となってきました。これは、11月20日現在の本館前の様子です。まだ緑の葉が残っていますが、だんだんと色づきつつあります。おそらく11月29日「京大花山天文台ハイキングコース」では、紅葉を楽しんで頂けると思います。まだ空きがありますので、ぜひこの機会にこちらからお申し込み下さい。今回は、私(青木)が天文博士としてご案内します。

花山本館前11月20日

京都賞雑感

京都賞の記念講演とワークショップに参加してきました。京都賞では3年に一回、天文学が選考対象となり、今年がその年でした。ノーベル賞では天文学は対象分野ではないので、天文学にとっては世界的にも貴重な賞だと思います。更に今年は天文博士をお願いしている小山・柴田両先生が選考委員に選ばれているのです。これだけでもこのツアーの格調の高さが理解できるというものです。

内容ですが、記念講演は同時通訳もつきますし、生い立ちなどの紹介が入った一般の人向けなので、ついていけます。しかしワークショップは専門家向けで、日本人の講演も含めて全て英語だけ。ちょっとだけ私の理解を超えていたので、途中で失礼しました。

京都賞では3人の方が毎年受賞されますが、記念講演はほかの分野の方の話も聞けて、大変参考になります。3年前には坂東玉三郎さんが受賞し、講演を聞くことができました。やっぱり極めた人の話はおもしろいですよね。

開催会場は国立京都国際会館です。あの環境問題で有名な京都議定書を議論した会場です。もしまだ行ったことが無い方は、会場見学が目的でもいいので行ってみてください。そして晴れていたら庭に出てみてください。山や池が綺麗に配置されてて素敵なんです。春は桜、秋は紅葉も存分に楽しめます。

記念講演開催は毎年11月11日です。そして無料で参加できます。また今度ツアーに参加したら、選考の苦労話でも両先生に聞いてみたら、さらに興味をそそられるかも。

秋の特別拝観で伊藤若冲を拝見

 今日は秋の特別拝観で、真行寺に行ってきました。お目当ては伊藤若冲の天井画でした。この時期しか見ることができません。8X21の枠に天井が区切られて、1枠を除く167枠に若冲が一つづつ丁寧に花を描いたものです。全てを細かく見ていくと首が痛くなってしまうので、流すように見ながら、目を奪われるものをじっと見ていきます。星を見ているのと同じ感覚です。流れ星を探すかすばるの星の数を数えるように、一生懸命目を凝らしてみてきました。

 ただ残念なのは、販売している絵葉書は綺麗なのですが、本物は色が褪せてしまって、鮮やかさはあまりありません。ちょうど先月フランスとイタリアの中世の宗教画をたくさん見てきたのですが、色があせてしまって暗いイメージばかり残ったことを思い出しました。おそらく若冲が描いた当初は、その鮮やかさにみんな目を奪われたのでしょうね。でもそんな中で白だけは今もくっきり綺麗に残っているのが不思議でした。絵の具の質によって残り方が違うからなんでしょうね。一体何を使っているのかな。

 秋と春の特別拝観は通常は見られないものが見られるチャンスです。今までそれほど多くはありませんが、冷泉家や金戒光明寺なども見ました。今日もこれ以外に同志社の新島襄の邸宅も見てきました。ガイドで紹介するものはやっぱり自分で見ておきたいので。

 なお、伊藤若冲のお墓は相国寺にあります。場所はちょっと分かりにくいので、行きたい方は「信長と転変」のツアーに参加してみてください。藤原定家のお墓と並んでいるので、ちょっと驚くかも知れません。

京都大学総合博物館にて私が関わる展示を開催しております。

京都千年天文学街道のイベントではありませんが、京都大学総合博物館にて、私(青木)が関わる展示「研究を伝えるデザイン 研究者の思いをかたちにする工夫とこだわり」(開催期間:2015年10月 07日 – 2015年11月08日)を開催しております。先だって私が受けたインタビュー取材の動画が展示会場で展示されています。最終日の11月8日(日)に は、「京都大学花山天文台での天文教育普及活動~天文学研究を社会へ伝える 4次元デジタル宇宙シアター:太陽フレアのしくみ」と称し、講演+4D上映を 行う予定です(参加費無料(博物館入館料別途必要)、事前申込み不要、当日玄関受付で整理券配布)。山本一清先生の展示もあります。どうぞ、みなさま、お 越し下さい。詳しくは京都大学総合博物館のホームページ(http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/mo…/special/content0053.html)をご覧下さい。

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10月4日のアストロトークが終了しました。

10月4日のアストロトークは、系外惑星についての講演と、木星とその衛星のイオやエウロパに注目した4次元デジタル宇宙シアター上映でした。4次元宇宙シアターでは、木星の大赤斑や環の話、衛星イオの火山活動やエウロパの海の話題に触れました。この度も多くの方にご参加頂き、誠に有り難うございました。次回は、12月6日(日)開催ですが、京都大学宇宙総合学研究ユニットの樋本隆太さんが4次元宇宙シアターを初めて担当します。内容についてはこちらをご覧下さい。写真は、冥王星探査機ニューホライズンズが撮影したイオの火山噴火の写真です(NASA提供)。

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記念切手”星の物語”

昨日、偶然でしたが郵便局の前を通りました。ちょうど記念切手の発売日で、”星の物語”と銘うち、黄道12星座のうちの3星座をデザインしたものでした。ちょっと目についたので、1シート買ってしまいました。記念切手を買ったのなんて30年ぶりです。

車で外に出ていた営業時代は、必ず記念切手を買っていて、私の所属する部署から発送する郵便物は全て記念切手でした。そんなのをふと思い出したからです。NPOからの発送にこれはぴったしですよね。

この”星の物語”はシール式で、初めて見ました。星の物語シリーズは去年第1弾が7月7日に出ていて、今年は第2弾。去年は七夕、今年は中秋の名月に合わせたのかな?

私は手紙を出さなくなって久しいですが、皆さんもこの切手を買って、手紙でも出しませんか。手紙をもらったときの嬉しさは格別ですが、そんな嬉しさを送ってあげてください。私はこの12枚の切手を何に使うか、秋の夜長に考えようと思ってます。

近江神宮の流鏑馬に行きました

 今日、近江神宮の流鏑馬を見てきました。ライブで見たのは初めて。TVで見たときは、的まで距離もなく、難しく見えなかったのですが、最近弓を習い始めてみて、その難しさを理解できるようになりました。更に、馬の機嫌を取りながら、弓を射るまで持っていくのは、生き物を扱う全く違った難しさを感じました。

 ところでこの流鏑馬は今年から時の記念日に合わせて、6月第1日曜になったそうです。近江神宮と時の記念日の関係はご存じですか?近江神宮は天智天皇を祀っていますが、時刻を告げるシステムを日本で最初に作ったのが天智天皇です。始めて時を告げたのが旧暦の4月25日、現代歴で6月10日だったので、この日が時の記念日になったのです。

 花山天文台ハイキングコースでは、天智天皇陵に立ち寄ることもあります。天智天皇は大津に都を移しましたが、陵は山を越えた京都市の山科にあります。そして天智天皇陵の入口には、これを記念して日時計があります。でも天智天皇が時を告げるのに使ったのは、実は日時計ではなく、漏刻時計つまり水時計だったのですが。

 来年からも毎年近江神宮では流鏑馬を6月第1日曜に実施するそうですから、皆さんもいかがですか。私も京都に住んでいるからこそ見ることができたと感謝しています。

4月4日京大花山天文台ハイキングコースを催行しました。

4月4日に今年度初の「京大花山天文台ハイキングコース」の天文博士を担当した青木です。今回は、外国人のお客さんも含め、13名のお客様をご案内しました。元慶寺や花山天文台の桜がちょうど満開で、美しい桜を見ながらのツアーとなりましたが、雨が降らなかったとは言え太陽が雲から出ず、花山天文台で太陽光スペクトルや国内現役最古の望遠鏡での太陽観測の様子をご案内できなかったのが残念です。京大花山天文台ハイキングコースの次回は、6月6日に設定しております。ハイキングで花山天文台へ上がってみたい方は、ぜひお申し込み下さい。また、ハイキングでは無くタクシーで花山天文台まで上がる京大花山天文台らくらくコースも合わせてご検討下さい。写真は、元慶寺の写真(上側)と、花山天文台の別館を背景にした桜の写真(下側)です。

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宇宙ユニットシンポジウムにてポスター掲示しました。

1月10日‐11日に京都大学百周年記念館で開催された、宇宙ユニットシンポジウム「宇宙にひろがる人類文明の未来2015」にて、「京都千年天文学街道ツアー」をポスター掲示及び紹介致しました。説明は、ガイドの梅本と天文博士の青木が担当いたしました。アストロトークを含めた「京都大学 4次元デジタル宇宙シアター」も合わせて掲示及び紹介致しました。ご来場された方々、大変ありがとうございました。なお、京都千年天文学街道ツアーは、1-2月はお休みし、3月から再開致します。ご参加お待ちしております。

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