京都千年天文街道

天文と歴史のツアー開催中

 主催: 認定NPO法人花山星空ネットワーク
 共催: 京都大学大学院理学研究科附属天文台
 後援: 京都府教育委員会 、京都大学総合博物館、京都市教育委員会
 協力: 京都情報大学院大学、恒星社厚生閣

秋の特別拝観で伊藤若冲を拝見

秋の特別拝観で伊藤若冲を拝見

 今日は秋の特別拝観で、真行寺に行ってきました。お目当ては伊藤若冲の天井画でした。この時期しか見ることができません。8X21の枠に天井が区切られて、1枠を除く167枠に若冲が一つづつ丁寧に花を描いたものです。全てを細かく見ていくと首が痛くなってしまうので、流すように見ながら、目を奪われるものをじっと見ていきます。星を見ているのと同じ感覚です。流れ星を探すかすばるの星の数を数えるように、一生懸命目を凝らしてみてきました。

 ただ残念なのは、販売している絵葉書は綺麗なのですが、本物は色が褪せてしまって、鮮やかさはあまりありません。ちょうど先月フランスとイタリアの中世の宗教画をたくさん見てきたのですが、色があせてしまって暗いイメージばかり残ったことを思い出しました。おそらく若冲が描いた当初は、その鮮やかさにみんな目を奪われたのでしょうね。でもそんな中で白だけは今もくっきり綺麗に残っているのが不思議でした。絵の具の質によって残り方が違うからなんでしょうね。一体何を使っているのかな。

 秋と春の特別拝観は通常は見られないものが見られるチャンスです。今までそれほど多くはありませんが、冷泉家や金戒光明寺なども見ました。今日もこれ以外に同志社の新島襄の邸宅も見てきました。ガイドで紹介するものはやっぱり自分で見ておきたいので。

 なお、伊藤若冲のお墓は相国寺にあります。場所はちょっと分かりにくいので、行きたい方は「信長と転変」のツアーに参加してみてください。藤原定家のお墓と並んでいるので、ちょっと驚くかも知れません。

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