今年も行って衝いてきました、除夜の鐘。今年行ったのは方広寺。京都奥立博物館のすぐ近く。雪の降る中を完全防寒で出かけました。あまりにも寒かったので、車でいざ出発。車を停めて少し歩いて方広寺に到着が11時10分くらい。鐘楼を1周取り巻いて更に鐘楼台の下側に少しだけ人が並んでいました。5分もしないうちに住職さんが回ってきて、人数を聞いて、整理券を渡してくれました。38番。108回しか衝けないはずなので、これなら確実に衝けます。
11時半ころになっても恐らく60組くらいしか集まっていませんでした。そうこうしているうちに、スタッフの方が鐘撞台のカギをあけて門をあけます。吊り下げライトを点灯して鐘楼を照らします。台に乗って橦木につながる綱をほどいて垂らす。これで準備万端。このときには雪は一時的に止んで星が覗いたりしていました。何より風のないのが、一番です。毎年大晦日は天気には恵まれていると感謝しています。
方広寺は大梵鐘で知られています。今年はこれを衝いてみたいと思い、選びました。本当に大きな梵鐘で、これだけでも一見の価値あり。また家康が豊臣家を難癖をつけて潰すために利用されたことでも歴史的に有名なお寺です。
11時40分に住職さんが鐘楼台に登ってこられます。45分になるといよいよ簡単なお経をあげて、橦木につながる綱を掴んで、少しづつ勢いをつけて、3回目のスウィングで、ゴーーーーーン。お見事。これが一突き目。すぐに並んでいる人が順に呼び込まれていく。ほとんど2人づつで衝かしてくれて、3人もときどきいる。コロナ対策もあるが、慌てることなく、順番に案内してくれている。落ち着いていて慌ただしさがなくていい。すでに始まっているにも関わらず、並んでいる人はちょうど108組くらいなのだろうか。列はそれほど伸びていません。
鐘楼の周りを順に進んでいく。順番が近づくにつれて徐々にワクワク感が高まっていく。そのうち年も明けて、ところどころで小さな歓声があがる。順番に鐘を衝く人は大きく衝ける人もいれば、かすっただけの人もいて失笑を買っていた。そんな人はやり直しになっていた。やり直しだけは避けたいな。
いよいよ我々の順番。手袋を外して、整理券を渡して、鐘楼の中に入る。荷物を籠にいれて、手にアルコールを吹きかけてもらい、スマホをスタッフに預ける。さて、綱をもち、軽く引き、さらにもう一度少しだけ大きく引く。3度目のスウイングを大きく引いて前に思い切りたたきつける。ゴーーーーーン。今一歩だったが、そこそこの大きな音がした。梵鐘の音が流れるように消えていく。これで煩悩も一緒に消えていくだろう、ネ。スマホを受け取り階段を降りる。並んでいる人の列は既にかなり短くなっていた。
隣の豊国神社で初詣を済ませ、車に戻る。12時30分。1時間半位の滞在だった。車には雪が少しだけ積り、フロントガラスも少し凍っていた。今年も除夜の鐘を衝くことができて、良かった!毎年毎年色々なお寺で衝けて年越しの最大の楽しみになっている。これぞ京都に住んでいる醍醐味です。でも寄る年波に勝てず、眠気に勝てなくなってきている。いつまで続けられるかな。もしツアーでお会いすることがあれば、除夜の鐘談義でもいかがでしょうか。