京都千年天文街道

天文と歴史のツアー開催中

 主催: 認定NPO法人花山星空ネットワーク
 共催: 京都大学大学院理学研究科附属天文台
 後援: 京都府教育委員会 、京都大学総合博物館、京都市教育委員会
 協力: 京都情報大学院大学、恒星社厚生閣

死ぬまでにやりたいことーーーアメリカの皆既日食を見に行く

死ぬまでにやりたいことーーーアメリカの皆既日食を見に行く

 死ぬまでにやりたいこと。退職後そんなのをたくさんあげて、一つ一つ実現させています。

 麒麟の角をつかむ、宝塚の見学、47都道府県制覇、など簡単な物からなにか良くわからないものまで様々なものがあります。今回はそのうちの一つである皆既日食を見にアメリカまで行ってきました。

 場所はワイオミング州、ララミー牧場で有名なとこです。デンバーから現地のバスツアーに参加して、朝4時に出発して3時間半程で到着。だだっ広い放牧地に900名がバスや車でやってきて、バーベキュースタイルやピクニックスタイルやら思い思いの格好でその瞬間を待ちます。

 ファーストコンタクトで太陽がかけ始めると、数年前の金環食でNPOから買った太陽メガを取り出し、持参したビニールシートに寝ころび、じっくり観察。そしてついにセカンドコンタクト。あたりはすっと暗くなり、気温も明らかに下がります。太陽メガネは必要なくなり、肉眼でじっと見据えます。夜が続きます。

 そしてサードコンタクト。眩しい、まぶしい。肉眼で見ていることができないすごい光。これがダイアモンドリングなんだ。しばし見とれる。ビデオでは絶対に再現できない迫力。セカンドコンタクトでのダイアモンドリングではこれほどすごさは感じなかった。雲一つ無い青空に感謝しながら、あー、すごい。来てよかった!!幸せ!!

 最後の瞬間まで寝ころんで見てから起き上がると、900名がほとんどいなくなり、すでに車に戻っていました。最後まで見ていた人は数人。すぐにバスに戻り、1時半にデンバーに向け、出発。しかしここからが地獄。地平線の果てまで続くハイウエイには車が満載。世紀の大渋滞。ホテルにたどり着いたのが午前2時前。12時間以上の長旅。疲れた。疲れた。しかしここからがまたすごい。早朝のフライトを予約しているために、2時半にチェックアウト。ホテルの前では旅行社の人が居て、「昨日はすごかったねぇ」のご挨拶。そこからウーバーと電車を乗り継いで空港へ。一睡もできませんでした。でもその価値のある経験でした。また見たい。

 今回の旅行では、ナイアガラの滝の雲に繋がる水煙、グランドキャニオンでミュール(ロバと馬の子)での1泊2日の崖底往復ツアー、LAのグリフィス天文台をめぐる乗馬ツアーなどなど書ききれない位楽しんできました。そして「死ぬまでツアー」もまだまだたくさん実現していくものがあります。天文に関係あることは、またここに書き留めていけたらいいな、と思っています。

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