京都千年天文街道

天文と歴史のツアー開催中

 主催: 認定NPO法人花山星空ネットワーク
 共催: 京都大学大学院理学研究科附属天文台
 後援: 京都府教育委員会 、京都大学総合博物館、京都市教育委員会
 協力: 京都情報大学院大学、恒星社厚生閣

ブログ

金戒光明寺除夜の鐘

 毎年恒例になっている除夜の鐘を衝きに行ってきました。今年は金戒光明寺にしました。 ツアーで何回も行っているいる馴染みのお寺です。

 11時前に駐車場に到着。あまり車も停まっていなくて、混んでいるかとの予想は拍子抜け。そのまま境内に入り、山門をくぐって階段を登ります。この山門は特別拝観で登ったことがあるけど、絶景ですよ。階段を登り終わると、鐘が左手に見えて来る。もう人が並んでいる。それでも5,60人かな。そのまま御影堂の前まで行くと、整理券を配っているので、一人一枚づつもらって、列に並ぶ。

 11時を過ぎると、御影堂での読経が終わり、住職が外に出てくる。そのまま鐘まで行くと、一人一突きづつ、5回鐘を衝いて、お勤めを終えて、退場。するとすぐに一般の人に順に鐘を衝かせ始めた。まだ11時15分になっていない。これは早い。

 列が少しづつ進む。どうも一人一突きさせてくれている。子供の鐘は小さく響き、男の鐘は大きくうるさく響く。整理券には1時までと注釈がある。整理券がないと衝けないので、列の長さを見て、券を配るのを調整しているようだ。後ろを見ると、この15分位で随分列が長くなっている。

 順番が回ってきて、整理券を渡して、鐘のそばで備える。ロープを握り、一回軽く引き、2回目は大きく引いて、あとは惰性に任せて放すだけ。「ごーーーーん」大きく響いた。

 満足してそのまま駐車場に戻る。まだ12時まで15分ほど時間がある。なんと到着してから1時間も経っていない。今までで一番効率が良い鐘撞きだったなあ。でもおかげで初詣はできなかった。

 金戒光明寺は「神楽岡コース」で何回か案内した場所だ。隣の真如堂と合わせて、とても見所の多い寺でいつも時間が足りなくなり、何を話すか選別するのに苦労する。この体験も少しはガイドに役立つかな、と思いながら、帰路に就く。

 毎年大晦日に、ツアーに関係する寺で除夜の鐘を衝くようになった。最初は本当に衝けるのか疑心暗鬼だったが、按ずるよりも産むが易しだった。拍子抜けするほど簡単だった。でもこれも京都にいるからできることで、他の都市ではなかなか大変だと思う。今年は何回ガイドを受け持つか分らないけど、京都を一緒に堪能できたら、と思います。

死ぬまでにやりたいことーーーアメリカの皆既日食を見に行く

 死ぬまでにやりたいこと。退職後そんなのをたくさんあげて、一つ一つ実現させています。

 麒麟の角をつかむ、宝塚の見学、47都道府県制覇、など簡単な物からなにか良くわからないものまで様々なものがあります。今回はそのうちの一つである皆既日食を見にアメリカまで行ってきました。

 場所はワイオミング州、ララミー牧場で有名なとこです。デンバーから現地のバスツアーに参加して、朝4時に出発して3時間半程で到着。だだっ広い放牧地に900名がバスや車でやってきて、バーベキュースタイルやピクニックスタイルやら思い思いの格好でその瞬間を待ちます。

 ファーストコンタクトで太陽がかけ始めると、数年前の金環食でNPOから買った太陽メガを取り出し、持参したビニールシートに寝ころび、じっくり観察。そしてついにセカンドコンタクト。あたりはすっと暗くなり、気温も明らかに下がります。太陽メガネは必要なくなり、肉眼でじっと見据えます。夜が続きます。

 そしてサードコンタクト。眩しい、まぶしい。肉眼で見ていることができないすごい光。これがダイアモンドリングなんだ。しばし見とれる。ビデオでは絶対に再現できない迫力。セカンドコンタクトでのダイアモンドリングではこれほどすごさは感じなかった。雲一つ無い青空に感謝しながら、あー、すごい。来てよかった!!幸せ!!

 最後の瞬間まで寝ころんで見てから起き上がると、900名がほとんどいなくなり、すでに車に戻っていました。最後まで見ていた人は数人。すぐにバスに戻り、1時半にデンバーに向け、出発。しかしここからが地獄。地平線の果てまで続くハイウエイには車が満載。世紀の大渋滞。ホテルにたどり着いたのが午前2時前。12時間以上の長旅。疲れた。疲れた。しかしここからがまたすごい。早朝のフライトを予約しているために、2時半にチェックアウト。ホテルの前では旅行社の人が居て、「昨日はすごかったねぇ」のご挨拶。そこからウーバーと電車を乗り継いで空港へ。一睡もできませんでした。でもその価値のある経験でした。また見たい。

 今回の旅行では、ナイアガラの滝の雲に繋がる水煙、グランドキャニオンでミュール(ロバと馬の子)での1泊2日の崖底往復ツアー、LAのグリフィス天文台をめぐる乗馬ツアーなどなど書ききれない位楽しんできました。そして「死ぬまでツアー」もまだまだたくさん実現していくものがあります。天文に関係あることは、またここに書き留めていけたらいいな、と思っています。

記念切手”星の物語”シリーズ第4集

京都駅前の中央郵便局に久々に気が向いてと入ってみました。すると、切手「星の物語」第4集が発売されていました。思わず1シート買ってしまいました。

家に帰って改めて見ると、第2集がまだ3分の1近く残っていて、第3集はまだ手つかず。本当に手紙を書かなくなったもんです。電子メールばかりになって、ちょっと寂しいですね。やはり手紙をもらったときの嬉しさは格別ですから。

今回の第4集で星占いの12星座は全て網羅。これで終わりかと、少し寂しい思いがしたのですが、ネット検索すると、3月3日に第5集が発売されると宣伝されていました。今度は南半球の10星座。好評なので、続編を出すことになったのでしょうか。でもここまで来ると、ちょっと腰が引ける感じです。

第1集は7月7日発売でベガを中心に七夕、第2集が9月25日発売で月を中心にして仲秋の名月、第3集は1月22日発売で明星を中心として流星、第4集は10月28日発売で土星を中心として惑星、となんとなく日付とテーマが連動していましたが、これからは段々薄れていく気がします。

そうそう、NPOから来る封書にはこの記念切手が貼られていますね。先週気が付きました。このブログが発端ではないかもしれませんが、ちょっと嬉しく思いました。

石清水八幡宮 鬼やらいに参加

石清水八幡宮の「鬼やらい」をご存じですか。

「明月記」コースに参加された方は思い出してください。京の都の鬼門は比叡山の延暦寺が中心になって守っていますね。(詳しいお話を知りたい方は明月記コースに参加を!)そして反対の方角の裏鬼門を守っている一つが石清水八幡宮なのです。また源氏の氏神として崇敬されて弓矢の神にもなっています。従ってここで行われる節分の豆まきは鬼を弓矢の神事で追い払います。これが鬼やらいと呼ばれています。

私は弓道(和弓)をかじっています。まだ一昨年始めたばかりの初心者なのですが、今年は縁あって、この鬼やらいに参加する機会を得ることができました。壇上に上がるまで神主さんの次に並び、太鼓を叩いて行進。その後主役の鬼やらいが鬼を「鬼やろう」と言って追い払います。そしてその後、生まれて初めて豆撒きに参加。ちと感動!勿論豆を撒く役で、集める方ではないですよ。

ところで、豆まきは必ず炒った豆でないとだめだそうです。「炒る」のは矢を「射る」のに通じるからだとか。やはり弓矢と関係が深いのです。私は参加記念に破魔矢を買って帰ってきて、家に飾ってあります。

詳しいことはU-TUBEなどで見てみてくださいね。また神社には八幡市駅前のケーブルカーで簡単に行けるので、興味ある方は一度お参りしてみてください。

清水寺除夜の鐘

今年は清水寺で除夜の鐘を衝いてきました。意外と簡単だったので報告します。

一番の難関は整理券のゲットでしょう。1週間前の25日の9時から配布となります。これがないと、当日手に入れるのは無理。地元の方でないと、敷居が高いですね。私は20分ほど前に到着。あまり並んでいなくて、ちょっと早めに手続きが始まっていて、一人づつ住所と名前を書きます。この方法では一人一枚しかもらえません。無事整理券をゲット。

その後、ほとんど人のいない清水さんの舞台に入場しました。とても晴れていて気持ちのいい朝で、景色もすばらしい。そして「天文台らくらくコース」で行く清閑寺に逆ルートでちょっとだけ足をのばして拝観してきました。皆さんもツアーに参加して、この隠れルートを是非歩いてみてください。

大晦日にはタクシーで茶碗坂ルートで行きました。思ったより人はいなくて、簡単に鐘に到達、11時15分位でした。列に並んでいると、40分位から住職の方が来て、お経をあげたあと45分位から鐘を衝き始めました。二人で一回つきます。10回目位で周りで新年のカウントダウンが始まり、歓声があがりました。新年が明けて、しばらくして我々の順番。一人のお坊さんが横について助けてくれます。別の住職さんにカメラを渡すと写真も撮ってくれました。思い切り衝いて、完了!

帰りはさすがに混んでいて、階段を下りるときは人でごちゃごちゃ。それでも階段を下り終わると混雑もなし。茶碗坂を下りてくると、平日の昼よりも人はまばらで、ちょっとびっくり。清水坂から終夜バスに乗り、帰ってきました。

清水寺での除夜の鐘など今まで思いもよりませんでしたが、トライしたら、あまりにも順調に行ったので、驚きました。これも京都に住んでいるご褒美と思います。その京都を今年も皆さんに紹介していきます。今年もいいことがたくさんありそうですね。

名古屋市科学館でプラネタリウム観賞

 名古屋市科学館にてプラネタリウムを見てきました。世界最大というドームに映し出された夜空に溶け込むようにほっこりしてきました。このプラネタリウムの特徴は何と言っても、椅子が後ろだけでなく、隣の椅子と余裕をもって離れて設置されているので、左右にも振ることができるのです。好きな星座を追いかけるのがとても楽です。ちょっと贅沢な造りです。

 私はプラネタリウムが大好きで、旅行で全国に行ったときも、時間があれば先ずプラネタリウムを探して行くようにしています。昔、昔、渋谷の五島プラネタリウムに中学時代は毎月通っていました。友達が招待券を持っていたのが大きな理由ですが、そのころからの思いが今も続いています。

 プラネタリウムは全国で新しく作られてきていて、最新の技術が使われています。新型はプロジェクター形式が多いように思いますが、名古屋は昔ながらの投影機。渋谷はトイレットペーパーの芯の両側に団子を載せたような形でしたが、名古屋はその流れを汲んで、トイレットペーパーの芯の部分がほとんど無くなったような形をしています(説明は難しいので、是非ご自分で確認を)。なんとなく懐かしくて愛着がわく形です。

 科学館の展示物は夏休みだったせいもあり、子供達が占拠してほとんど触れず。整理券もほとんどゲットできず。そのわけですが、なんと、ここはプラネタリウムを含めて中学生までは全部無料なのです。行かれる方は良い子が勉強中がおすすめです。

 そうそう、最後になりますが、4Dシアターは立体で見えるプラネタリウムです。リクライニングも無い椅子で居心地は少し悪いですが、迫力はすごいです。何度見ても飽きません。アストロトークへ是非おいでください。

記念切手”星の物語”シリーズ第3集

今日も偶然ですが、京都駅前の中央郵便局を通りました。すると、なんと去年の9月に買った記念切手”星の物語”の次のシリーズ第3集を販売していました。販売日はなんと今年の1月22日。半年くらい前から販売開始していました。去年このブログで紹介したシリーズ第2週が9月発売ですからそろそろかな、と思っていたのですが、こんなに短い間に発行されたのは驚き。皆さんも売切れなら中央郵便局に行ってください。

きっと第2集が評判良かったのではないか、と想像します。それが証拠に第3集と一緒に売り切れになっていたはずの第2集も一緒に売っていたのです。私は早速第3集を買いました。家に帰って確認すると、第2集がまだ5枚残っていました。8か月で5枚使っただけでした。

綺麗な星座が3種類デザインされているので、眺めるだけでも星空を観賞した気分になれます。これで3集まで出て、合計9種類になったので、最後の3種類がもうすぐ出るのではないかと期待しています。第1集が七夕、第2集が中秋の名月にかけていると思うけど、それなら今回の1月発行は何にかけているのかな。考えてみて、思いついたらこの場で発表いたします。乞うご期待!

蹴上浄水場つつじ公開

 年に一度の開放が4日から始まったので、満開のつつじを見学に蹴上浄水場に本日行ってきました。始めての見学でしたが、GWはどこに出かけても人が一杯なので、地元京都の公開や天文街道のツアーに参加するに限りますね。

 さて、午後から雨の予報でしたので、午前中に行きましたが、早くも小雨まじり。しかしその分、人も少なめ。勇んでいきましたが、つつじはほとんどおしまい。8分は花が散るか枯れるか褪せていました。2分だけがまだ観賞にたる色を残していましたが、ちょっと、がっかりポン! 聞くところによると、昨年は公開が早過ぎたということで、自然相手にぴったりというのは難しいですね。スタッフの人に「つつじがないですね」と言うと「すいません」と謝ってくれましたが、その方のせいでもなく、こちらが申し訳なくなりました。

 でも蹴上浄水場は中に入るチャンスがほとんどありません。内部はかなり広く、ちょっとした山登りになります。工事中の貯水池を見れたり、与謝野晶子の歌碑もあります。そして天辺からの眺めはかなりの価値があります。ちょうど金戒光明寺からの眺めが絶景と同様の理由で、京都盆地が見渡せます。まだ行った事の無い方は、近くの疎水関連の見学と合わせて、来年は参加されたら言いと思います。

3月20日の花山天文台の桜開花状況

3月20日現在の花山天文台の桜の開花状況です。早咲きの一部の桜は上側の写真のように満開ですが、ほとんどの桜は下側の写真のようにつぼみが膨らみつつある状況です。

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城南宮のしだれ梅観賞

 今日、城南宮のしだれ梅を見学してきました。昨日のTVでやっていたのですが、朝起きてから突然気が向いて、あわただしく出かけました。我々の天文ツアーには組みこまれていない場所ですが、これが見事なので、紹介したいと思い、早速のせています。

 9時開場ですが、入ってすぐの庭に、白梅、紅梅が見事に咲き誇っています。まさしく満開。地面にも紅白の花びらが綺麗に敷き詰められていました。150本の梅とのことですが、狭い所に固まっているので、見栄えがします。そして梅の庭の最後には椿も登場。不思議なことに地面に落ちた椿のほとんどは、花弁を私たちの方に大きく広げて向けているのです。この梅と椿のコントラストも見事に決まっています。でも花の見事さを文字に表すことはできないので、一度行ってみてください。

 後半の庭は良く手入れの行き届いた広々した日本庭園。ゆったりと流れる小川がある風情のある庭園です。帰ってきてから調べたら「曲水の宴」を今でも行っている場所だそうです。お酒を入れた盃が目の前に来るまでに和歌を作るという公家の遊びのことです。まさしく雅の世界を感じられます。

 私は出るときに再入場券をもらい、もう一周してきて、しだれ梅をまぶたに再度焼き付けてきました。 なお、入場料600円でした。