京都千年天文街道

天文と歴史のツアー開催中

 主催: 認定NPO法人花山星空ネットワーク
 共催: 京都大学大学院理学研究科附属天文台
 後援: 京都府教育委員会 、京都大学総合博物館、京都市教育委員会
 協力: 京都情報大学院大学、恒星社厚生閣

地球の周りに存在する多くの小惑星、もし落下のタイミングが違ったら!?

地球の周りに存在する多くの小惑星、もし落下のタイミングが違ったら!?

小惑星観測は21世紀になって非常に進み、太陽系全体に分布していることが確認されました。
今日も増え続けており、数年の周期で太陽の周りをほぼ円軌道を描いて動いています。 これらは果たしてぶつからないものでしょうか?

海 王星の彼方にあるのはTNO(太陽系外縁天体)とかKBO(カイパーベルト天体)と呼ばれ 1992年以降続々と発見され、現在約1400個登録されています。この中には直径 1000kmを超す大型のものがいくつかあり冥王星もそのひとつです。 また地球の軌道近くにいるものはNEO(近地球天体)と呼ばれ約7000個登録されています。
その軌道が地球軌道と交わり、時には月の軌道内すなわち地球の敷地内に入ってくるものもいます。 実は2~3年に一度はにニアミスもどき事件を起こしているのです。

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1908 年6月30日にシベリアの森林に、直径50kmにもおよんで多数の樹木をなぎ倒し たのはサイズが数十mの天体の落下と考えられています。落下地は無人のタイガ地帯でしたが、もう数時間遅れたら西にずれて北ヨーロッパのどこかに落下して いたでしょうから、20世紀の歴史は全く違う方向に進んでいたことでしょう。諸帝国はともに大打撃で衰退し、第一次世界大戦もソ連も存在しなかっ たかもしれません。今から6500万年前に、1億以上もの間地球上をわがもの顔で闊歩 していた恐竜を滅ぼし、中世代の幕を閉じたのは高々10kmサイズの小惑星がメキシコのユカタン半島へ落下したためと言われています。
いやこの時だけでなく、古生代末をはじめ地球は何回も小惑星や彗星の襲来を受けて、その度に生命は絶滅寸前までの危機に陥ったらしいのです。将来NEOの墜落は起こるのでしょうか?そのとき現在の生物の大半は滅びてしまうのでしょうか?
「この世の終わり」を引き起こす原因としては惑星直列や太陽の異常活動などよりよほど可能性は高いでしょう。 Xdayは何千万年も先かもしれないし、今年かもしれません。

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